開発環境(2) HEWの環境設定方法。
マイコンメーカーRENESAS社のチップを使った開発を行う為には同メーカーの開発環境を準備する必要があり
ます。正規版の開発ツールは有償ですが機能限定版として無償提供されている物(評価版)があるので、これを
インストールして使い方を勉強していきましょう。
評価版:初回ビルドから60日経過するとプログラムのリンケージ・サイズが128kバイトに制限される。
統合開発環境には、HEW と CubeSuite+ がありますが、ここではHEWを中心に進めます。
( 機能制限無しの、サードパーティ( 第三者:RENESAS社以外 )から提供されている物もあります。)
RENESAS( ルネサス エレクトロニクス )のWebサイトから、評価版をダウンロードするには前ページで記載
した「My Renesas」アカウントのログインIDとパスワードは必要なのでユーザー登録を済ませておいて下さい
登録先 :
http://japan.renesas.com/myrenesas/ の「新規登録」
RXマイコンの開発ツール入手先 :
http://japan.renesas.com/products/tools/evaluation_software/
2013年10月現在、RENESASでは、HEW から CubeSuite+ に移行を勧めている為上記URLは CubeSuite+ に
変わっていました。( HEWのサポートは、RX が最後のターゲットとなりました。)
一応 HEW はメーカー推奨ではなくなりましたが、HEWは今までの基本ツールでしたので参考に記載します。
ターゲットCPU基板は、CQ出版社「動かしながら学ぶRXマイコン活用法」付属基板を教材に使用します。
記載内容も同書籍をベースに実際の基板で確認していきます。
赤枠でモード変更します。
JPP1/JPP2 のジャンパー
FDTのインストール( フラッシュROM書込みツール )
まずは、FDTをインストールしましょう。ファイル名:fdtv408r02.exe ( FDT以降の数値はバージョン )
インストール中、各種ウインドウが現れますがすべてデフォルトのままで「Next」で進み最後まで進み終了させ
ます。

USBドライバのインストール( フラッシュROM書換え用 )
RX62N( CQ出版社 )基板は、USB経由でCPU内蔵フラッシュROMを書換える事が可能です。
基板上のJPP1をショートしてから、FDTをインストールしたPCと付属基板をUSBケーブルと接続して電源を入れ
ます。
付属基板に電源が入りUSBデバイスとして認識されると、USBドライバのインストールが始まります。
ここで必要なドライバは、FDTと同時にインストールされるので、ドライバは自動検索でインストール可能です
インストール完了後に、デバイスマネージャを開いてみると、CPUの内蔵フラッシュROM書換えモード( USB
ブート・モード)の付属基板が、「Generic Boot USB Direct」という名前で認識されている事がわかります。
RXコンパイラのインストール
次に、RXコンパイラをインストールします。ファイル名:ccrxv102r01_ev.exe ( v以降はバージョン )
上記を起動するとインストーラが起動するので「標準インストール(推奨)」を選択し後はデフォルトのままで
完了まで進めて問題はありません。

シリアル接続HEWモニタ設定
統合開発環境HEW上からプログラムをダウンロードして実機デバッグを行うためには、RX62N基板側にもリモ
ート・モニタ・プログラムが必要です。 そこでまず、シリアル接続HEWモニタを書込む必要があります。
ファイル名 : rx62n_USBmonitor.mot ( USB でのモニター )を使います。
< rx62n_USBmonitor.mot の書込み手順 >
@ ターゲット基板の認識と各種設定
スタートメニューから< Flash Development Toolkit 4.08 >< FDT Basic >を起動します。
「デバイスとカーネルの選択」ウインドウでは、「 Generic BOOT Device 」を選択します。
「通信ポート」ウインドウでは、「 Select Port 」で「 USB Direct 」を選択します。
ターゲットの接続準備の確認画面が表示されるので、準備が完了したら「OK」ボタンをおします。
デバイスの接続確認中画面
この時点で、RX62N基板が接続されていれば、下記画面が表示されます。

デバイスが見つかった時 デバイスが見つからなかった時
デバイスが認識されなかった場合は、RX62N基板の JPP1 が正しくショートされているかを確認して、再びUSB
ケーブルを抜き差しして下さい。
正常にUSB経由での通信ができる状態なら、ボードが認識・追加されます。
その後、下記の画面の様にチェックが自動で行われので「OK」をクリックします。
次に「デバイス設定」画面が表示されますので、基板の動作環境を設定します。
上記は、初期画面です。これを下記の様に変更します。
次に出る「書込みオプション」は、すべてデフォルトのままでOKです。
以上で、FDTの初期設定は完了です。
A シリアル接続HEWモニタ・プログラムの書込み
上記の設定完了すると、下記画面の下段に「接続完了しました。」とコメントが表示されます。
この「FDT Simple Interface」上で、書込みファイルの選択をします。
まず、User / Data Area にチェックを入れ書込みファイルを指定します。
ファイル名は、「rx62n_USBmonitor.mot」です。(右側のボタンからファイルを参照し選択します。)
「オプション」の「自動切断」をチェックしておくと書込み終了後の手間が省けます。
ファイルを指定したら「スタート」をクリックしてフラッシュROMへの書込みを行います。
「ブロックのロック」は設定を変更せずに「OK」をクリックします。
順調に処理が進めば、数秒で書込みが終了します。
これで、RX62Nの内蔵フラッシュROMに指定した mot ファイルが書き込まれました。
開発環境の設定
@ USB版シリアル接続HEWモニタ用ドライバのインストール

