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未来の科学技術を子供たちに託す。 ジュニロボ <JRO>

〒619-0237 京都府相楽郡精華町光台8丁目

TEL. 070-5263-2200

jun@kinet-tv.ne.jp

データ・ロガーの準備                       RECRUI


  初めに!!

     上級者になるとロボットの動作解析を科学的に実施する為のツールが必要となってきます。
    初級レベルでは、感に頼って調整していたパラメーター調整、誤動作時の対応がカットアンドトライであったものを、数値解析する為にそれなりの
    仕掛けが必要となります。その為のツールの一つがデーターロガーとなります。

     今回のデーターロガーは、レスキューロボットの解析を対象とする為にデーターの高速転送は行わない仕様とします。とはいうもののサッカーロボ
    ットには全く使用できないかといえば、そうではなく大半の動作解析は、可能であると考えています。
    ( 全動作が、最高速で動作している訳ではないので一部の高速部分のみ解析 NG とはなりますが、前後データーで推定は可能 )


 ここで使用している内容の一部に、当クラブ講師:芦田 肇 先生が制作された資料が使われています。
 なお、資料に関してはクリエイティブコモンズCCライセンス CC BY-NC-SA2.1JP に基づき配布が可能です。
               詳しくは、http://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/2.1/jp/


  無線通信モジュールの選定 

     Chip Select 社( http://chipselect.co.jp/ )の、WirelesePort-Z WPZ01 を選定しました。

    選定理由は、

     @ ZigBee 規格対応の無線通信モジュール、XBee を使用したセット品です。
     A 無線通信モジュールは XBee を2個ペアで設定済みで、複雑な書込みが不要。
     B 各種インターフェースに対応しているので、今回は、USB-COMタイプを選定しました。
       ロボット側:RS232C / PC側:USB ( WPZ01-UC )

    性能的には、標準タイプとPROタイプの2種類がありますが、パワー品のPROタイプを選定しています。
    室内使用で、最大通信距離は 60 [ m ]/10 [ mW ] となっていますので、競技会場では十分と思います。





  USB ドライバーのインストール 

    USB タイプには、USB-シリアル変換IC FT232RL( FTDI 社製 )を使用していますので、USB ドライバーも FDTI 社HPからダウンロード
    して入手します。( 32Bit 版と、64Bit 版があるので、インストールする CPU に合わせてインストールして下さい。)

       http://www.ftdichip.com/Drivers/VCP.htm

    ダウンロードしたファイルを解凍して、実行ファイルをクリックして、ドライバーを PC にインストールします。
    次に、USB タイプのモジュールを PC の USB 端子に接続します。
    PCが、USB 無線通信モジュールを認識しているか確認します。
    <コントロールパネル><ハードウエアとサウンド><デバイスとプリンター><デバイスマネージャー>と進みます。



    上記の場合は、COM7に設定されています。


  XBee のセットアップ 

    【1】変換コネクタと、モジュール電源

     まず、ロボット側のシリアル通信ポート( RS232C : D-sub 9 pin )が、メス・コネクタとなっていますが、XBee モジュールのコネクタもメス
    なので、取付が出来ません。  そこで、変換コネクタを準備します。
    この変換コネクタとして、ジェンダーチェンジャー( D-sub 9 pin オス-> D-sub 9 pin メス )を利用してモジュール側コネクタをオスピンに変換
    します。


















          ジェンダーチェンジャーを取り付けた状態           入出力コネクタから、XBeeモジュールの電源を取ります。



       Robot のRS232Cポートにモジュールを取り付けた状態               上部から見た状態

    【2】通信速度の変更

     モジュールの標準通信速度は、9600 ボーですが、ロボット( TJ3B )の通信速度は、115200 ボーとなっています。
     したがって、これを合わせないと通信が正常に出来ません。 今回は、高速の 115200 ボーに合わせます。

     まずは、これを実施する為のソフトウエア( 設定ソフトウエア )を入手します。
     入手方法は、DIGI サイトから、X-CTU をダウンロードします。( 下記URL )

      http://www.digi.com/support/productdetail?pid=3352&osvid=0&type=drivers































            Baud : 115200 に設定します。
                                                  「Read」ボタンを押す。




 「Serial Interfacing」内の「BD-Baud Rate」を
  115200 に設定して「Write」ボタンを押します。

























    【3】変換器(ジェンダーチェンダー)対応のピン配置をリバースさせる。

 

    XBee 基板を外して、ディップSWの 2, 4, 6, 8 を ON に変更します。


    【4】C-Style 上での使用方法



    プログラム中に、C コードで put_sensor( );命令を記述すれば 各CHのセンサの値を送信します。


    【5】データロガーを立ち上げたメイン画面( 表示CHが、6CH時 )

     TJ3B の CH1 〜 CH10 の任意 CH を選択する事が出来ます。< 最大CH : 10CH >