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未来の科学技術を子供たちに託す。 ジュニロボ <JRO>

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簡易方式・超音波距離センサの実験      RECRUI


    皆さん、超音波距離センサを使ってみたいが、値段が高くてあきらめている方も居られると思いますので、ここでは超簡単にTJ3Bで使えてしかも
   数百円で購入できるセンサを使えるようにする実験です。<ここで使用するセンサは大量購入すると、なんと¥100-台で購入可能です。>
   ただし、在庫が不安定なのと円安の為、現在では¥200-〜¥600-の変動幅があり事をご了解ください。

    メーカーが推奨しているTJ3B用・超音波距離センサは、入出力ピンが3ピンタイプのものです。最近発売開始したα-Xplorer ロボットは、TJ3B用の
   センサは使用できないようなので、次のコーナーで紹介する正規の制御基板が必要となるかも知れません。

実験室                        RECRUI




   今回実験で使用する超音波距離センサの写真です。 御覧の様に入出力ピンは4ピンとなっています。
   また裏の電子部品は、びっしりと配置されて取り付け穴が「φ1.5mm程度」と通常のネジでは取り付けられないので工夫をようします。
   また取り付け穴ギリギリまで配線パターンが走っているので短絡には十分な注意が必要です。
   < 注意1:この種類のセンサは私が確認しただけで 4種類 あり、少しづつ特性が異なるので要注意です。マイコンプログラムも異なります。>
   < 注意2:生産国は中国で、生産だけ行い検査はされていませんので、購入品の中には、不良品が混じっているので、購入時は数個購入して下さい。>


   3ピン式の超音波距離センサは、下記のタイミングの Trigger 信号(入力信号)と Echo Pulse (出力信号)は、1本の信号線を入力・出力を切替えて
   使用していますが、4ピン式のセンサはそれぞれ専用ピンとして別かれています。



   TJ3B<C-Style>では、信号線1本を時分割で入力と出力を切替えています。
   したがって、今回の4ピン式センサの場合、Trigger 信号(入力信号)と Echo Pulse (出力信号)をコンデンサでつないで疑似的に3ピン式センサと
   して使ってみます。

   下記の写真の様に、Trigger 信号(入力信号)と Echo Pulse (出力信号)端子間に 0.1 μF コンデンサを付けます。
   TJ3B とは、VCC(DC5V)とGND(DC0V)と信号線の3本をつなぎます。信号線はセンサの Trigger 端子に接続します。

   TJ3B の信号線と Trigger に接続するのは、Trigger パルスは「10μs」とパルス幅が短いので直接接続します。
   Echo Pulse は距離に比例した幅広なパルスが帰るので、これをコンデンサ経由で信号線に返します。



   TJ3B と接続した写真です。



   距離とTJ3Bでのセンサーモニター表示数値との関係式を調べる様子です。



   下記写真が、信号線の波形です。
   最初に、Trigger 信号が10μs出て、Echo が帰ってきます。<約1.5msのパルスが帰ります。これは距離に比例したパルス幅になっています。>
   これでTJ3Bは、正常に動作します。<実測で2cm〜45cmまで計測可能でした。>
   ただ、TTLレベル の DC5V <HIレベル>にはなっていないのが課題である。場合によっては不安定になる可能性がある。
   デジタルICであれば誤動作している範囲ですが、TJ3BではADCの入力なので、有るレベル以上の幅計測をしている物と思われます。



   上記の波形の時間軸を広げた物です。



   PINGと障害物間が3cmの時の波形です。<パルス幅が狭くなっています。>



   距離と計測値は比較的安定して計測される。
   ただ、特性として45cmを越えてくると、40〜55cmという数値で変動して安定しない。
   したがって、判断値として40以上の数値は判断数値として使用しない方が賢明です。<TJ3B内部処理の関係だと思われる>




   今回の実験では、一応教育用としては、十分実用になる事がわかりました。
   ただ、実用面では不安定な面(回路的にも電子回路論理的な面から見ても)があり、常用回路としてはお勧めできない事がわかりました。